春の夜の闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる『古今和歌集』春歌上 凡河内躬恒本来、闇とはあらゆるものをすっぽりと隠すもの。だが春の夜の闇はどうも筋の通らないことをしている。なぜなら梅の花の色は、闇の中では見えなくなってしまうけれど、その芳しい香りだけは、こうも隠しようもないのだから。まさにまさに夜の梅、みあげて嬉しく立ちつくし、思わず見せたくなりました。今日もいちりんあなたにどうぞ。ウメ 花言葉「忍耐」

春の夜の闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる『古今和歌集』春歌上 凡河内躬恒本来、闇とはあらゆるものをすっぽりと隠すもの。だが春の夜の闇はどうも筋の通らないことをしている。なぜなら梅の花の色は、闇の中では見え...

三月は年の朝。ロシアの詩人プーシキンが詠んだ言葉です。海の向こうのロシア、厳寒の中にいる人々にとって、少しずつも日脚が伸びて光が強くなることは、きっと生きることの喜びにも似て心強く感じ取れていたのでしょう。
光には光の季節感があるそうで、それをうけて一年の夜明けにあたる二月と三月の日あしの伸びを「光の春」と呼ぶそうです。今日は桃の節句。だのに朝から見過ごせぬ異国の地の情勢。何も今日にとも思いつつ、願わくば私たちと同じように、暖かな春を朝を日常を、彼が取り戻せる日を願いつづけてやまなくて。今日もいちりんあなたにどうぞ。君の、まずさしあたっての義務は、きみ自身を幸福にすることである。君が幸福であれば、君は他人をも幸福にすることができる。幸福な者はただ幸福な者のみを身のまわりに見いだすのである。-アレクサンドル・プーシキンクリスマスローズ 花言葉「私の不安を和らげて」

三月は年の朝。ロシアの詩人プーシキンが詠んだ言葉です。海の向こうのロシア、厳寒の中にいる人々にとって、少しずつも日脚が伸びて光が強くなることは、きっと生きることの喜びにも似て心強く感じ取れていたのでしょう。
光には光の季...

三月になりました。三月は弥生。草木がいよいよ生い出る、春の初め月。まだ余寒も残り、風の強い日もありますが、路傍の花をみるたびに、春の足音が日毎に近くなるのを感じるこの頃です。今日はずっと眺めてきた白梅が満開になっていて、こぶしの梢もかすかに膨らみ、沈丁花はぽつんぽつんと咲きはじめました。まるで花木から季節を喜ぶ声が聞こえてくるようでした。そうして明日は桃のお節句おひなさま。桃を飾って菜の花そえて、朗らかに迎えましょうね。暖かな一日になるといいですね。今日もいちりんあなたにどうぞ。どんな冬も永遠につづくことはなく、どんな春もやってこない春はない。No winter lasts forever; no spring skips its turn. -Hal Borlandジンチョウゲ 花言葉「勝利」

三月になりました。三月は弥生。草木がいよいよ生い出る、春の初め月。まだ余寒も残り、風の強い日もありますが、路傍の花をみるたびに、春の足音が日毎に近くなるのを感じるこの頃です。今日はずっと眺めてきた白梅が満開になっていて、...

椿、とは書いて字の如く、ツバキは春をあらわす木の代表格。古くから、めぐりきた春の喜びを伝える花木のひとつでありました。国字とされるこの「椿」は、夏に「榎」、冬に「柊」を季節の木と見立てるに同じとされていますが、実は中国にも「椿」の字はあり、その字には植物を指すほかに「ながく久しい」の意味もあるそうです。更にはそこから長命なことを「椿寿」ともいうようになったとか。まさしく長命な冬の扉をあけた花は、まもなく今年も春へと誘います。つきなみですが今月も、またよいひと月にしましょうね。いつもありがとうございます。今日もいちりんあなたにどうぞ。真の幸せとは、未来を心配せずに現在を楽しむことである-ルキウス・アンナエウス・セネカツバキ 花言葉「私は常にあなたを愛します」

椿、とは書いて字の如く、ツバキは春をあらわす木の代表格。古くから、めぐりきた春の喜びを伝える花木のひとつでありました。国字とされるこの「椿」は、夏に「榎」、冬に「柊」を季節の木と見立てるに同じとされていますが、実は中国に...