山のあなたの空遠く

サルスベリ 花言葉「あなたを信じる」 稀代の万葉学者である中西進氏の著書の中に「さいわい」という言葉にふれた一節があります。 「さいわい」の古語は「さきわい」で、この「さき」のもとは花が咲くの「さく」だといい、更にこの言...

夏は風に吹かれて

デュランタ 花言葉「あなたを見守る」 雨が上がったとたん、夏が漲りはじめました。春は爛漫、秋は蕭条、冬は沈黙。何もかもが盛んな夏ですが、あまり得意な時季でないので、どうも持て余してしまって。はじまれば長い、おわれば短いと...

晴れました

ランタナ 花言葉「確かな計画性」 いよいよ雨は飽きた。なんて声が、天にも届いたかしら、やっ~と晴れた東京です^_^ それにしてもよく降りました。たしか6月の、夏の到来を思わす空いっぱいの夕焼け、あれに見惚れたのが遠い昔の...

六日の雨は洗車雨

アサガオ 花言葉「はかない恋」 東京は今日も雨。七月七日に降る雨は催涙雨(さいるいう)といいます。この雨で天の川が荒れてしまい、織姫星と彦星の逢瀬が叶わなくなったことを悲しむ涙の雨、という説もあれば、ようやく逢えた二人が...

七月も旅

ブーゲンビリア 花言葉「あなたしか見えない」 ざんざ降りの一日があけ土曜日。雨季のせいもあれど、七月は、ここまで走り抜けた疲れが、ずんと背中からおしつけてくる月。そのおかげで、ずいぶん萎えた心身に気がつき、思いやり、労い...

七月はふみひらく

ヤマボウシ 花言葉「友情」 七月はふみひらく。七夕の行事になぞらえて、お互いの無事を確かめるために、お便りや贈り物をして気持ちを伝えあう月です。ひとの手紙をのぞく趣味は持ちあわせていませんが、文豪が残した書簡、こと恋文に...