立春

立春の声をきいたと思えば、東京は倫敦のように薄墨流したみたいな曇り空。昨日までの陽気に、春への期待を高めてみたけれど、そこはまだ2月。一年中でいちばん寒くて冷たいこの月は、大切な音・声が冴えて聴こえる月とも。耳をすませば...

春をあける黄色

最近書くことが写経のようになってきた。とは言ってみたかっただけです。まあいいことではないか、と思いたいけれども、自分のすることなので、また3日坊主で終わる気がしてならない。 おわったら終わったなと見守ってください。 ただ...

冬の扉をあける花 春へ

今年はなんだか山茶花が長い。ちりちりと散華する秋からの花をながめては、椿はまだかしら、とのん気にしていたら、気が付いたときには先日の雪ですっかりやられていた。霜に焼けたツバキはいたいたしく、もっと早くに出会いたかったと悔...

桜の園

・・・桜の園のない私の生活なんか、だいいち考えられやしない。どうしても売らなければいけないのなら、いっそこのわたしも、庭と一緒に売ってちょうだい。・・・・チェーホフ著 『桜の園』より 先日、気の置けない友人とお気に入りの...

ファインダーのむこう側

ファインダーのむこうに、その中に何が見えているんだろう、と いつも思う。 古い写真集を何冊か大切にしています。実は写真よりも、それを撮った人の視点に興味があり、人物像にフォーカスしている自分がいます。 写真を撮るお仕事も...

一つとつながる

  森よ、この世は色即是空、色あって色は空なり、万法みな色あり、しかして空なり、そなたこそわが仏なりとて (水上勉・一休)   「色即是空」   現世に存在するあらゆる事物や現象はすべて実体...

大雪による遅配について

先週末の大雪の影響で、お花のお届けに遅延が生じてる旨、本日のメルマガでご報告をさせていただきましたところ、友人をはじめ、お客様からも、思いがけぬ反応をいただきました。 正直、できることの限界を感じてるまでで、戸惑いのほう...

一日一花

「よくまあそんな毎日、書くことがあるもんだねえ」とあきれ半分に声をかけられることも多くなった。フェイスブックの投稿のことである。 誰が書いてるの?ともよく聞かれますが、私です。 個人のものはさておき、オフィシャルの花以想...