年年歳歳花相似たり

年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
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唐の詩人 劉廷芝の詩です。
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毎年毎年、花は同じ場所で咲くけれど、毎年毎年、人はこの世を去っていく。自然はかわらず繰り返されるのに対して、人の命とはなんとも儚いものだね、という詩です。
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同じ花でも来る年ごとに、花を見る顔ぶれは異なり眺める人の心も変わる。同じ花でも同じとは見ていない、そういうものだ。
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今年の紫陽花も、同じ場所に咲く紫陽花でも、私たちも、ちがう気持ちで眺めているのかもしれませんね。