冬もつやつやとした美しい緑を保つことから艶葉木(つやばき)、葉に厚みがあることから厚葉木(あつばき)とよばれたが語源とされる椿の花。万葉集には椿を織り込んだ歌が9首ありますが、その頃の椿は神聖で、もののけを祓う力があると信じられた儀礼や依代にも使われるような花木でした。とはいえ、当時のひとは既にこの花にある美しさを見出していたようで、その愛着は万葉歌からも読みとれます。たしかにこんなわずか一輪にも、あたりを祓うほどの気品と華やかさ、日本的な魅力に満ちています。きっとこれも椿五千年の誇りなのでしょう。今日もいちりんあなたにどうぞ。巨勢山のつらつら椿つらつらに  見つつ偲はな巨勢の春野を-坂門人足 巻1-54ツバキ 花言葉「誇り」

冬もつやつやとした美しい緑を保つことから艶葉木(つやばき)、葉に厚みがあることから厚葉木(あつばき)とよばれたが語源とされる椿の花。万葉集には椿を織り込んだ歌が9首ありますが、その頃の椿は神聖で、もののけを祓う力があると...