蘭の花

絢爛に華やぐ蘭の花。その花のかたちはどの花も左右対称。シンメトリーです。 人間は自身の体に正対称を持ちません。しかし花や葉など自然界を観察すると、実は多くの「シンメトリー(正対称)」が存在することに気が付きます。 シンメ...

陰暦と陽暦と旧暦の話

陰暦というのは太陰暦(たいいんれき)のことで、月の満ち欠けの周期を1か月とする暦法です。「太陰」=「月」のこと。そう、ですから対義語は「太陽」です(^^)ということで、太陽暦は季節の交代する周期をもとに作られた暦で、私達...

虎が雨

陰暦 5月28日、陽暦の6月末頃に降る雨。気象学的にも雨が多いとされる特異日とのこと。今年は7月17日ころでしょうか。鎌倉時代のこの日、曾我兄弟は父の仇討のため富士の裾野で工藤佑経を討ち果たし、しかし兄十郎は討ち死にし、...

六曜のおはなし

六曜は古代中国から室町時代に伝わったもので、もともとは一か月を五等分して六日を一定の周期とし、それぞれの日を星毎に区別するための単位として使われたそうです。 固有の吉凶・運勢が定められ、勝負ごとに関する内容が多く、根拠の...

昼顔

「・・・上へ高く、ギシギシの塔を昼顔は登る、まるで螺旋階段のように」英国の詩人ノーマン・ニコルソン(1914~)は書きました。しかしながら、ウォルター・ド・ラ・メアー(1873-1956)の目線は変わります。「ヒルガオの...

睡蓮

眠っているのは流れの上・・・・月明りが射す流れの上。スイレンは夢見る・・・・浮かびながら夢見る。この上なく純白の萼を夜から守るためにすべてたたんで。古くは、この花がNimphaeaと呼ばれるのは、ニンフやナイアスたちがし...

むかし薔薇は嫌われ者だった

むかし薔薇は嫌れ者でした。ある日、美しい少女がその薔薇を髪に飾ると、人々はなんて美しい花と見惚れ、そして皆に愛される花になります。しかし薔薇はそれが自分の魅力で愛されたわけでないことを知り、そのやるせなさとプライドを棘に...

植物で縁起を担ぐ

日本人も縁起を担ぐのが好きですよね(^^)植物にも「縁起の良い植物」とされるものが数あります。今日はそんな幸せを呼び込む植物をご紹介します。●千両・万両=お正月飾りに欠かせない、赤い実をつける常緑樹。昔の人はこの樹の赤い...

ビヨウヤナギ

嫋やけき葉こそ花こそうてなこそ 未央の柳やさしかりけれ夜のうちに未央の柳ひらき初む燈 陰に冴ゆるその緑葉にすがすがと梅雨の晴間を活けし花 憂ひを払ふよすがともなれ 尾山篤三郎梅雨の合間を咲つなぐこの花 びようやなぎ。月曜...