春の七草

せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ

今日は人日の節句。七草です。旧暦の一月七日ころは、ちょうど雪の下から春の草が萌えはじめる頃で、この草を「若菜」といいました。この若菜をつみ、粥にして食べると、一年の万病を除くとされ、平安朝の頃から始まったのか、七草粥のはじまりです。

通常、「七草」とだけいいますと、秋の七草をさします。秋の七草は眼を休めるのに対し、春の七草は、年末年始で疲れた胃を休める草です。

6日の夜、七草をまな板の上にならべ、包丁の背でトントンと草をたたいておき、それを翌朝に粥にします。そのときに口ずさむ、古いわらべ歌があります。

「七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン」

ふくふくとした白と緑、眺めていれば眼にもやさしい。

今年も無病息災、すこやかな一年でありますように。