佐藤春夫 「秋刀魚の歌」

遠くの雲に夏をおいて秋は始まり、いま仲秋。花もうつくしけれどやはり食欲の秋、秋刀魚の季節です。夕暮れの茜に町が照り映える刻、秋刀魚焼く煙と脂が燃える匂いに気づくなり、たちまち家路を急ぎたくなるのは今も昔も同じでしょうか。...

コスモスの花

薄紅の秋桜が秋の日の~この花を見てこのフレーズが浮かぶのも、今や限られた世代だけでしょうか。 日本の秋の景色には、なくてはならないコスモスの花。秋晴れのソライロとのコントラストは、昨日までの胸のつかえもわだかまりも、すべ...

秋の七草

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」 山上憶良が万葉集の歌で選定し今に至る秋の七草。ここにある「あさがおの花」が「桔...

秋の冷えが情をおこす9月です。

このまま秋でいいのかしら?と遠慮がちにはじまった9月も、いつのまにやら彼岸前。 結局のところ、今年は残暑がないまま夏が終わってしまい、秋の冷えが急にやってきた感は、身体も軽いし嬉しくもあるのですが、とはいえ、ついこないだ...

日々の出会いを書きとめる。

日々出会えた「気づき」や「はじめて」を文字にして残すようにしています。ああいい言葉だな、素敵な考え方だな、そんな言葉、言霊との「出会い」を、忘れないうちに、小さなメモに手書きしたり、スマートフォンのメモに残すようにしてい...

ポットマリーゴールド 花言葉「信頼」

秋の燈のいつものひとつともりたる 木下夕ヤ 秋になり朝夕の涼しい風がたつようになると、秋の夜長も手伝って、読書欲が高まります。 「燈火親し(とうかしたし)」とは、秋の夜長を燈下で読書すること。昔はロウソクやランプのあかり...

キク 花言葉 「私を信じて」

十六夜の月と見やはせ残る菊 昨日9日は重陽の節句、十六夜(いざよい)でした。十六夜とは、中秋の名月の翌日の月を言います。十五夜よりもやや遅れて出る月を「いざよう月」という意味で「十六夜」としました。 いざようはためらうの...

グラジオラス 花言葉「記憶」

故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る 温故知新とは、前に学んだことや昔の事柄を、もう一度調べたり考えたりして、新たな見解や知識をみつけ自分のものにすること。解っているようでいて、ああそうだった、と気づきのある言葉です...

秋は月

山の端を出づる宵よりしるきかなこよひ知らする秋の夜の月 西行 朝夕の冷えに草の上にも露をおく朝をむかえました。今日は中秋の名月。「中秋」とは「陰暦八月十五日」をさし、その夜の月が、古来から親しまれてきた「中秋の名月」です...