コスモスの花

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薄紅の秋桜が秋の日の~この花を見てこのフレーズが浮かぶのも、今や限られた世代だけでしょうか。
日本の秋の景色には、なくてはならないコスモスの花。秋晴れのソライロとのコントラストは、昨日までの胸のつかえもわだかまりも、すべてすべて浄化してくれるような気がして、見ているだけで晴れやかで清々しいきもちになれます。
見ためは繊細な花ですが、台風で倒されても、茎の途中から根をおろして起きあがり、平気で咲き続ける強さがある花です。日々の忙しさは心からやさしさを奪いますが、この花に出会うと、いそいだ足をいったんとめて、強さと優しさのバランスを、自分に確かめたくなります。
でも実はつい最近まで、あまり得意ではなかったコスモス。どこか儚げで、頼りなくてと、見た目だけで判断していたのです。40を過ぎてやっと、この逞しさとしなやかさのバランスが美しいのだと解り、自分に足りないものを見た気がし、素直に憧れを抱く花になりました。
きっと秋桜も「女」だと思います。こんな女性になれたらと思います。逞しくしなやかに。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
人は女に生まれるのではない、女になるのだ
On ne naît pas femme:on le devient. Simone de Beauvoir-
コスモス 花言葉「調和」