その昔、田舎の祖母の家には、いつも大きな瓶に仕込まれた紫蘇色の梅がありました。夏休みに集まった従妹たちにとって、きれいな紅紫色のそれを氷水で割って飲むことは、小さな儀式にもにた遊びのひとつだったなあと、その名の通り蘇る紫色の記憶です^_^
そろそろ梅も準備のころですね。毎年、今年こそ、と思いながら機を逃してきた梅支度。古い記憶を呼び、梅の季節を知らせてくれた今朝の花。よし今年こそ。今日もいちりんあなたにどうぞ。
六月を綺麗な風の吹くことよ 子規
文学や詩歌の中に鏤められた、四季折々の花と言葉を集めています。
