「春への憧れ」と「早春賦」

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東京はうらうらとした春の陽気を思わせる小春日和になりました♪ まだ春を期待するには早いですがますます春待ち遠しい日曜日です。

 

モーツァルトの晩年残した歌曲に「春への憧れ」という曲があります。この曲、日本の歌曲「早春賦」にメロディーがとてもよく似ています。

 

中田章作曲の「早春賦」が日本の情感をあらわした麗しい歌曲なのに対し、モーツァルトの「春への憧れ」は、子供のいる情景が目に浮かぶ、あたたかな5月への思いが書かれており、曲調も軽くてほがらかです。

 

お子様のピアノの練習曲として耳にされた方もいらっしゃるかもしれませんね(^^)

「早春賦」の詩は日本人の情感たっぷり美しく、一方「春への憧れ」の詩は、可愛らしい子供らしさが伝わってきます。どちらもその詩を目にするだけで、ますます春への憧れが胸につのります。 ああ早く春にならないかな^^

『早春賦(そうしゅんふ)』吉丸一昌 作詞 中田章 作曲

春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず

 

氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃か

 

『春への憧れ』 Wolfgang Amadeus Mozart(1756-1791)

来て、大好きな五月よ、
木々をまた緑にしてね
そしてぼくに見せて 
小川のほとりに小さなスミレが咲くのを

なんてうれしいこと だろう
またスミレを見られるのなら
ああ、大好きな五月、とても嬉しいよ 
もう一度外に出られて

 

*曲の聴き比べはこちらで

春の憧れ http://youtu.be/_tdaDS6mbBY

早春賦 http://youtu.be/BlhV3BwDgvI