太陽に憧れて

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【太陽に憧れて】古い映画ですが、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ主演の『ひまわり』は戦争に引き裂かれる夫婦の悲劇を描いた反戦映画。悲哀と切なさばかりが込み上げてくる、ヘンリーマンシーニの楽曲と共に不朽の名作です。当時、映画の舞台となったソ連は、西欧諸国と友好関係になかったため、あの広大なひまわり畑はスペインで撮影されたそうです。スクリーン・画面の中でも地平線までに広がるひまわり。ご覧になった方も多いと思います。

盛夏ギラギラ照る太陽の下で輝くこの花は、まがうことなく太陽の象徴。向日葵、日車、日輪草などとも書きます。与謝野晶子は「髪に挿せば かくやくと射る 夏の日や 王者の花の 黄金日車」 と、ひまわりを「黄金日車(こがねひぐるま)」と詠みました。黄金色というと秋の黄葉を思わせますが、これぞ夏の黄金色。

現在、ひまわりの種類も多種多様に増え、印象派の画家たちが残した絵画の中のひまわりをイメージし品種改良された、その名も 「マティスのひまわり」 「モネのひまわり」 「ゴーギャンのひまわり」 「ゴッホのひまわり」 なるものがありまして、種はサカタのタネに扱ってございます^^

一見強そうでたくましいイメージの花ですが、夏の暑い盛り、ひまわりの花色はお腹の消化吸収力を高め、食欲増進に役立つのだそうです。夏ばて気味、気持ちが落ち込んだ時に新たな生気を与えてくれる。そんな相手を思いやる気持ちを教えてくれる優しい花なんですね(^^)

ひまわりを見てるだけで元気になれる。ひまわりが誰より似合う。居てくれるだけでうれしい。そんなあなたを見つめている人。きっと貴方のそばにも。花言葉は「憧れ あなたを見つめる」

 「絵になる風景」を探す必要などないのです。
  自然というのは、どんな場所でも美しいのだから。
    フィンセント・ファン・ゴッホ