むかし薔薇は嫌われ者だった

547291_458651777481063_741031928_n.jpgむかし薔薇は嫌れ者でした。ある日、美しい少女がその薔薇を髪に飾ると、人々はなんて美しい花と見惚れ、そして皆に愛される花になります。しかし薔薇はそれが自分の魅力で愛されたわけでないことを知り、そのやるせなさとプライドを棘にかえ、己の身にまといました。本当は自分の魅力で愛されたかっただけの孤高の花。誰かに気が付いてほしいという思いが色になり、薔薇は真っ赤に染まっている…というお話。