バラ紫 花言葉「尊敬」

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昔、誰よりバラを愛したその人の、活ける花といえば、それはそれは艶やかで、しなやかで、ロマンティックで、ただ魅入るばかりに美しかったのですが、先生どんなバラが好きですか、と問うたところ、曰くそれは生まれ育った下町の、都電荒川線沿いの薔薇こそが、自分にとっての薔薇であると、少年のような眼で仰ったひとときを、いままた懐かしくほろ苦く思い出しました。

 
道々に、ひと花見つけるたび、懐かしい光景が蘇るバラの花。季節は薔薇。今日もいちりんあなたにどうぞ。

薔薇を愛するは げに孤独を 愛するなりき
わが悲しみを 愛するなりき  若山牧水