シャクヤク 花言葉「はにかみ」

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緋芍薬さします毒をうけしより友のうらやむ花となりにき 晶子
 
あやしむなわれと火焔にやかれては姿ぞほそきひと重芍薬 晶子 
 
仏蘭西の紅き芍薬それなども喜びとして我の目に見ゆ 晶子 
 
どこか浮世離れした趣と、古色な渋い紅。芍薬は、キンポウゲ科の多年草。牡丹によく似ていますが、ボタンに比べると、少し小ぶりです。中国では、牡丹の次に美しい花として「花の宰相」と呼びました。シャクヤクは「草」でボタンは「木」です。冬のツバキの艶を引き継ぎ、咲き誇るこの花が、ばらりと散る頃はいよいよ夏をむかえます。 
 
初夏にはまだ少し早いですが、一年でいちばんよい季節になりました。時折ひゅんと吹きつけるつめたい風は、ただただ肌にふれて心地好く、このまま今を留める方法がないものかと、しばし足をとめてみたり。心にとめてみたり。時も止まればいいのにと思ったり。今日もいちりんあなたにどうぞ。 
 
 時間とは、生きることそのもの。そして人の命は、心を住みかとしている。Michael Ende- 
 
 シャクヤクの花言葉「はにかみ」