ナデシコ 花言葉「いつも愛して」

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我が子を撫(な)でるようにかわいい花であるところから、「(なでしこ)撫子」と呼ばれるこの花は、古くから和歌にも詠まれるなどして愛されてきた花です。
異名でもある「常夏」は源氏物語の巻名のひとつで、源氏物語では「常夏」を妻や愛人、「撫子」を幼児の象徴としました。そしてこの巻は、養父(源氏)と養女(玉鬘)の禁忌の恋物語で知られます。
「なでしこのとこなつかしき色を見ば もとの垣根を人や尋ねむ(美しいあなた(玉鬘)を見れば、父上はきっとあなたの母上のことをも詮索されることだろう)」源氏
「山賤の垣ほに生ひし撫子の もとの根ざしを誰かたづねむ(卑しい山家に生まれた私の母のことまで、いったい誰が探し尋ねるでしょう)」玉鬘

目に留めた女性は誰でもモノにする、好きになったら命がけ、色男の典型ともいえる光源氏。それにしても、もはやこの恋愛事情は尊敬に値するかも。
今日もいちりんあなたにどうぞ^_^
嫉妬とは 程よく焼くのがいいのだよ 光源氏
ナデシコ 花言葉「いつも愛して」