「光の画家」クロード・モネ

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「光の画家」と呼ばれたモネの関心は、その名のとおり自然の中に射す「光」にあったといい、時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化の追求に、生涯をささげた画家でした。
同じモチーフを異なった時間、異なった光線の下で描いた連作を数多く制作しましたが、その中でももっとも作品数が多く、モネの代名詞ともなっているのが1890年代後半から描きはじめた『睡蓮』の連作です。そのモネ独自の作風を、同じ印象派のセザンヌは「モネは眼である。しかしなんという眼であろうか」と称賛したといいます。
自然を把握することなどできぬまま、ただ自然に倣い従うばかりだった。私が画家になれたのも、ひとえに花のおかげである。クロード・モネ Claude Monet 1840-1926