さくらサクラ

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東京はきょうにも桜が満開。今年は早いですね。今ごろ各地でお花見が始まってることでしょう。
桜の花にはなんと400種も種類があります。早春の可憐な一重桜にはじまり、晩春の八重桜も豪華ですよね。啓翁桜はお花屋さんでよく見かける品種です。
大島桜の葉っぱは桜餅に使われ、花は純白で香りが高いのが特徴。里を離れて景色に溶け込む山桜も素敵。
かの染井吉野は、大島桜と江戸彼岸を親に持つ、東京生まれの桜。さくらサクラ、花ざかり。大好きな花です。
「願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃」とうたった西行の句にある「如月のころ」とは旧暦の2/15、新暦の4月の上旬にあたるようです。あの桜のピンクと香りに包まれる至福の時。「春死なん」の心情もわかる様な気がします。
別れがあり出会いを待つ季節。満開の桜の木の下で、くすぐったい思いと思いだす顔に、少しだけセンチメンタルな気分。
 さようなら、古い生活。
 こんちわ、新しい生活。 アントン・チェーホフ「櫻の園」