春は牡丹

IMG_4133.JPG暑さ寒さも彼岸まで、といいますが、今年は早春の大雪に見舞われたかと思えば、春一番の知らせとともに沈丁花は香り高く花咲かせ、慌ただしく晴天の中にこぶしが花開き、週末には桜も見ごろだという。こんな生き急がんばかりの花々の協奏曲では、あれほど待ち焦がれた春の到来も、喜ぶどころかとても気持ちが付いていかないこの頃。

気が付けばお彼岸もお中日を過ぎました。昨日、私用で立ち寄ったデパ地下で、思わずその箱の装丁に見惚れてしまい、文字通りの「箱買い」^^をしてしまった「たねや」の牡丹餅。意外にも大きいふくよかな小判型の牡丹餅は、近江産のお米に十穀をあわせてあるとのこと、お味は控えめな粒あんの甘さでした。最近ご縁が続く近江産。素材を生かしたていねいなお仕事がここにも表れていて、なんとも嬉しく美味しくいただきました。

a0001_002078.jpg

春分、秋分の日をはさむ前後七日間を「彼岸」といいます。お彼岸は春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)=中心とし、前後三日、合わせて七日間のことをいいます。「春分の日」は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日とされ、「秋分の日」は「先祖をうやまい、亡くなった人をしのぶ」日とのこと。

この季節になると、桃が各地で満開になり、桜が開き始め、鳥が巣作りをし始めますね。また春を告げる雷が稲光り雷声が轟き始める時期。冬の寒さが一様に去りいよいよ春めく季節の到来です。