睡蓮と蓮のちがい

CU049_L.jpg先日、友人と「睡蓮」と「蓮」のちがい。の話になりました。

◎睡蓮=浮き葉のみで、花も水面で咲き、さらに葉には撥水性はありません。

「睡蓮」は八重咲の花が「蓮のかたちに似ている」こと、また夕方には花を閉じることから「眠る蓮」と名付けられたそうです。

エジプトでは古代より神聖視されており、白い睡蓮は「ナイルの花嫁」と呼ばれています。これは古代エジプトのバラといわれ、ナイル川の水かさが増すにつれ、水面を香り高い純白の花で覆うことからきてるとこのこと。エジプトのみならず、東洋では神秘と神聖の象徴、そして崇拝と憧憬の対象です。さらに死者を埋葬する行列の前を運ばれ、故人が愛されるゆえんであった美徳を象徴するといいます。

 乙女スイレンは美しい身体を終夜湖に浸す
 愛する太陽が目覚める時
 より清らかな輝く姿で迎えるために   ムーア

◎蓮の花=浮き葉と立ち葉があり、花は水面より高く咲き、葉の表面におちた雨粒はコロコロと水玉になります。

「蓮の花」に対して、日本人は古来より仏教の教えと文化を通して、蓮の清らかな花の中に神聖を感じてきました。夜明けの頃、花が咲くときに音がする、などといわれ、朝早く咲き、昼過ぎには閉じます。この花の開閉も3回繰り返し、4日目には散ります。冬に掘り出す根茎が「れんこん」です。

ちなみに今日この写真は「蓮の花」です(^^)

 抽(ぬき)んでて 宙にとどまる 蓮の花 手塚美佐