百日紅

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咲き満ちて天の簪(かんざし)百日紅  阿部みどり女

盛夏のころから秋の入りまで咲くことでヒャクジツコウともいい、書いて百日紅、さるすべりと読む。この木の肌を指先でこすると、枝の上の葉や花が笑っているように動くというので、くすぐりの木という呼び名もある。枝先に六弁の淡紅色の縮れたレースを集めたような小花が、群がって咲く。