花時計を知っていますか?

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中世時代、花の1日における活動の周期(開花・閉花の時間)を利用した花時計が一般的であった時代がありました。分類学の王、植物学者でもあったカール・フォン・リンネが考案した、リンネの花時計。このような花時計は、日時計と比べて大きく劣り、かつ季節ごとに開花時間の異なる花を入手することが困難であったため、いわゆる時を知らせるための時計としては普及せず、主に庭園装飾として作られました。
花時計は、とりわけ修道院の庭園において装飾され、それぞれの花には象徴がありました。リンネは花木を3つのグループに分類します。
「meteorici」=気象コンディションによって花の咲き始めと終わりの時間を変化させる
「tropici」=日の長さによって花の咲き始めと終わりの時間を変化させる
「aequinoctales」=そして、天気または季節に関係なく花を咲き始めと終わりの時間を決定する

このような彼のアイデアは多くの19世紀の庭師を夢中にさせます。そして、庭師は円形の時計フェースの中に、しばしば1ダースまたはより多くの種を配置したといいます。今でもヨーロッパ各地では、モニュメントとして配置されている場所があるようです。いってみたいですね(^^) 参照
第1時間  バラの蕾
第2時間  ヘリオトロープ
第3時間  白バラ
第4時間  ヒアシンス
第5時間  レモン
第6時間  ハスの花
第7時間  ルピナス
第8時間  オレンジ
第9時間  オリーブの葉
第10時間  ポプラの葉
第11時間  マリーゴールド
第12時間  パンジーとスミレ