ジェームズ・M・バリー『小牧師』
歳をとることは嫌なこと、なのかもしれない。まず体力は落ちるし、偏見も強くなる。優越感にとらわれる、忘れっぽくなる、気は頑固になる、くせに肌はたるむ。笑でも、そういうもの、と思いたい。反してよい点も、ないわけではないから。...
歳をとることは嫌なこと、なのかもしれない。まず体力は落ちるし、偏見も強くなる。優越感にとらわれる、忘れっぽくなる、気は頑固になる、くせに肌はたるむ。笑でも、そういうもの、と思いたい。反してよい点も、ないわけではないから。...
嘘も方便といいますが、これは相手のためにつく嘘というのが本来。決して自分が優位になるためのものではなく、相手への配慮の表れとして使われます。言葉の由来はいくつかあり、一つには「うそ」は仏教用語の「有相(うそう)」が語源と...
今日4月20日は穀雨。二十四節気の一つで、穀物の種や芽を潤す雨が降る時季のこと。この頃の暖かい雨には田畑の作物も育ち、野山にも緑が増してくよ、というお天道様のお知らせです。「雨は花の父母」という言葉があります。春の雨は草...
“私は、「各人が〝美しい〟と感じたそのことが、各人の知る〝美しさ〟の基礎となるべきだ」と考えていて、「〝美しさ〟とは、各人がそれぞれに創り上げるべきものだ」と考えています。““「美しさが感動を呼んだ」は、いたってありふれ...
人生100年時代。とりあえず億劫がらずに、そして誇大な期待も抱かずに、あとは「そういうものだ」と生きていくのがいいよな気がしてます。と頭でわかっても、なかなか実際には実感抱けないのも現実です。なんせ振り返ったところで、大...
このたび、アカウントの写真を「私」にしました。違和感を感じられた方もいるかと思います。失礼いたしました。コメントを寄せてくださった皆様、いつも暖かく見守ってくださり、日々本当に感謝しています。この秋、年齢的にも節目を迎え...
思わず「わかる」と発したと同時に「わかってない」と先の安易な同調を否定する自分がいつもいます。なぜなら9割の「わかる」の粒度より、1割の「わかってない」のほうが、自分の手の甲を滑り落ちる流砂のように直感になじむからです。...
江戸時代、時代の転換期に富貴を求めることなく、心豊かに生きたという歌人、橘 曙覧(たちばなあけみ)。「たのしみは」ではじまる一連の短歌が収められた『独楽吟』は、現代の不安を抱く人たちの彷徨う心を癒す力があるとして知られて...
一月の梅にはじまり三月桜までは、次々に花が咲くたび「春よこい」「春がきた」と嬉々に感じたものでした。その後の八重桜、ハナミズキ、ツツジ、藤までくると、開花のたびに「春がゆく」と憂い感じたもので、あれもひとつの春愁と言える...