8月 晩夏 晩夏木下夕爾停車場のプラットホームに南瓜の蔓が匍いのぼる閉された花の扉のすきまからてんとう虫が外を見ている軽便車が来た誰も乗らない誰も下りない柵のそばの黍の葉つ... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.08.27
8月 忘れ扇と扇風機 忘れ物 扇一本と停車場 正岡子規 今朝ほどニュースを見ていたら、この夏、都内の電車内で見つかった忘れ物の数が、過去最大数になったとのこと。中でも最も多いのは「ワ... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.08.28
8月 月下美人 木造の古風な洋館の広い応接間で、テエブルよ片寄せて、まんなかに円い台を出し、月下美人の鉢植えがのせてあった。植木鉢は夫人の膝より低かったが、月下美人は、やや見あ... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.08.29
8月 八月みそか 秋かぜにふさはしき名をまゐらせむそぞろ心の乱れ髪の君 与謝野鉄幹こちらはひとまず雨は上がり、遠くみやれば重たげな雲がたちこめており、夏とも秋ともいい得ぬ、ゆきあ... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.08.31
9月 九月 月の色を花にかさねて女郎花うは裳のしたに露をかけたる西行九月になりました。空が高くなるとともに夜も長くなり、眺める月もいっそう美しくなることから、長月と呼ばれま... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.09.01
9月 新秋の記 新秋の記木下夕爾台所の片隅から吹いてくるあの風ももう秋だ白い皿の新豆腐のようにおどろきやすいこころよ裏の林にきてしばらく夕焼をながめている川瀬の音秋風の音子ども... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.09.02
9月 秋明菊の頃 鞍馬の奥、貴船神社の境内は、うっそうとした樹林にかこまれており、高い崖によりそって、薄紫の貴船菊が、和泉式部の魂のような姿をして咲き乱れている。その風情が忘れら... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.09.05
9月 白露 今日九月七日は、二十四節気の「白露」。「露」は空気中の水分が夜の冷え込みでかたまり、水滴となって地表や草花のうえに付いたもの。夏の湿り気が残っていながらも、夜が... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.09.07
9月 重陽(菊)の節句 9月9日は重陽。中国に起源をもつ陰陽道で「九」は陽の最上級の数字で、この日は九(陽)が重なることから、大変におめでたい日とされてきました。日本では「菊の節句」と... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.09.09
4月 著莪(しゃが) 譲ることのみ多き日々著莪の花 塙 義子気づけば、著莪(シャガ)の咲く頃になっていました。毎年、近くの神社にある藤棚の紫が下がるころ、足元に著莪の群生がひろがるの... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.24