5月 卯の花(ウツギ) 卯の花の匂う垣根にほととぎす早も来鳴きてしのびねもらす 夏は来ぬさみだれのそそぐ山田に早乙女がもすそぬらしてたまなえ植うる 夏は来ぬ橘の 薫るのきばの窓近く 蛍... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.07
4月 ローランサン・グレー またしても春が過ぎ去る僕は思い出す甘やかだったことがらを去ってゆく季節よ さようなら同じほど甘やかにもう一度ふたりの上に来ておくれ「恋は死んだ 」ギヨーム・アポ... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.26
4月 沢瀉(おもだか) おもだかの花の白きを湯尻の田 山口青邨ゴールデンウィークに入りました。稲作がさかんな地域では、そろそろ早苗田の景色が見られる頃でしょうか。あの視界いっぱいに広が... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.28
4月 たんぽぽと白秋 廃れたる園に踏み入りたんぽぽの白きを踏めば春たけにける北原白秋立ち入る人もない庭園に踏み入って、白いたんぽぽを踏むと、春も盛りを過ぎたのを感じる。という北原白秋... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.29
5月 梅の実 梅の実は、輪廓に黄いろを含み、はや蝕まれてゐる。絵本の赤と緑が、少年の顔に反射してゐる。蜻蛉が、ついと鋭い角度にひきかへして、行つてしまつた。 曇り空と、閉め忘... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.20
4月 のびる 四月はのびる。日がのびる、草がのびる、背がのびる。冬のあいだに手入れが行き届かなかった花木も、いまが盛んにのびるとき。のびるといえば野蒜(のびる)。土手にいった... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.18
4月 穀雨 今日は二十四節気の第6節目「穀雨(こくう)」。穀物の成育に潤いをもたらす暖かな雨(穀雨)が降り始めるころとされ、種蒔きをするのにも最適な気候としています。この1... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.19
4月 虞美人草(ぐびじんそう) 逆に立てたのは二枚折の銀屏である。一面に冴返る月の色の方六尺のなかに、会釈もなく緑青を使って、柔婉かなる茎を乱るるばかりに描いた。不規則にぎざぎざを畳む鋸葉を描... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.21
4月 一初(いちはつ)菖蒲(あやめ)杜若(かきつばた) そろそろこの花たちの声が、聞こえてくる陽気になりました。まずアヤメ科のなかでは、一番初めに咲くことから一初(イチハツ)ともよばれる鳶尾草(いちはつそう)。中国原... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.25
4月 行く春 私は天井に止まる蠅を、一時間も面白く眺めてゐた。床にさした山吹の花を、終日倦きずに眺めてゐた。実につまらないこと、平凡無味なくだらないことが、すべて興味や詩情を... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.04.27