9月 竜胆 万葉集に登場する植物で、いちばん多いハギの花。そのころは秋といえば萩、というほど、野に山に丘に咲き、道々で花見されては歌に詠まれ、日本人にとっては古くから身近な... 更新日:2025.07.03 公開日:2018.09.25
9月 夏の名残のバラ 夏の名残のバラ 一人寂しく咲いている 他の花々は既に枯れ散った 真の心が枯れ果て 愛する者がいないこの世の中で 誰が一人で生きられようか ... 更新日:2025.07.03 公開日:2023.09.16
9月 九月 月の色を花にかさねて女郎花うは裳のしたに露をかけたる西行九月になりました。空が高くなるとともに夜も長くなり、眺める月もいっそう美しくなることから、長月と呼ばれま... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.01
9月 新秋の記 新秋の記木下夕爾台所の片隅から吹いてくるあの風ももう秋だ白い皿の新豆腐のようにおどろきやすいこころよ裏の林にきてしばらく夕焼をながめている川瀬の音秋風の音子ども... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.02
9月 あとみよそわか あとみよそわか。「あとみよ」は「後を見よ」 「そわか」は「蘇婆訶」。「蘇婆訶」とは仏教の言葉で「功徳」を意味する言葉、人や世の中のためになる「善い行い」のことを... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.03
9月 桔梗 秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種(ななくさ)の花 萩の花 尾花 葛花撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花山上憶良が万葉集の歌で選定し今に至... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.04
9月 くずの裏風 葛の葉の面見せけり今朝の霜松尾芭蕉秋の七草のひとつでもある葛の花。葛の葉裏は白っぽく、それがひらりとひるがえすと「まるで風が銀色にかがやくように見える」などと、... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.06
9月 秋明菊の頃 鞍馬の奥、貴船神社の境内は、うっそうとした樹林にかこまれており、高い崖によりそって、薄紫の貴船菊が、和泉式部の魂のような姿をして咲き乱れている。その風情が忘れら... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.05
9月 白露 今日九月七日は、二十四節気の「白露」。「露」は空気中の水分が夜の冷え込みでかたまり、水滴となって地表や草花のうえに付いたもの。夏の湿り気が残っていながらも、夜が... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.07
9月 吾もまた紅 一つ一つはもう憶い出せないが、私は妻とあの土地で暮した間、どれほどかずかずの植物に親しみ、しみじみそれを眺めたことか。妻が死んだ翌日、仏壇に供える花を求めて、そ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.09.08