萩の咲く頃

秋の七草にも詠まれている萩の花。花の色は紅と白があり、種類も多く、また異名も多く持つ花です。たとえば歌には「鹿」と詠まれることが多く、鹿がいつも萩に寄り添っている姿をして、「鹿の妻」「鹿妻草」という異名もあるそう。 しか...

秋分の日に

美しや野分のあとのたうがらし  与謝野蕪村 暑さ寒さも彼岸まで。今日9月23日は秋分の日、東京は朝から爽やかな秋晴れに恵まれました^_^ 以前にも触れましたが、秋の彼岸は「ご先祖を敬い、故人を偲ぶ」日とされ、春の彼岸は「...

花に魂があるのなら

どの薔薇の花も、 全能の神が自ら筆をとって認めた、 この世界についてのメッセージ。 こんな素晴らしい象形文字で記された 神ご自身の考えなのに、 人は常識や科学の目で理解しようとしてきた。 それも何千年という時間をかけて。...

紫式部 花言葉「愛され上手」

めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かげ 花の名の由来は、平安時代の女性作家『源氏物語』で知られる紫式部その人にあるとされているこの花。金木犀のオレンジ色と共に秋の風物詩と言えるでしょう。この花を見ると...

彼岸前に

静かな眼、平和な心、その外に何の宝が世にあらう。三好達治 その昔、家族がそばに居、友人が近くに居、の頃は、よくもわるくも、明けても暮れても同じ顔を付きあわせ、言う事は言いつくし、言わなくていいことまで言ってしまい、さっき...

佐藤春夫 「秋刀魚の歌」

遠くの雲に夏をおいて秋は始まり、いま仲秋。花もうつくしけれどやはり食欲の秋、秋刀魚の季節です。夕暮れの茜に町が照り映える刻、秋刀魚焼く煙と脂が燃える匂いに気づくなり、たちまち家路を急ぎたくなるのは今も昔も同じでしょうか。...

コスモスの花

薄紅の秋桜が秋の日の~この花を見てこのフレーズが浮かぶのも、今や限られた世代だけでしょうか。 日本の秋の景色には、なくてはならないコスモスの花。秋晴れのソライロとのコントラストは、昨日までの胸のつかえもわだかまりも、すべ...

秋の七草

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」 山上憶良が万葉集の歌で選定し今に至る秋の七草。ここにある「あさがおの花」が「桔...

秋の冷えが情をおこす9月です。

このまま秋でいいのかしら?と遠慮がちにはじまった9月も、いつのまにやら彼岸前。 結局のところ、今年は残暑がないまま夏が終わってしまい、秋の冷えが急にやってきた感は、身体も軽いし嬉しくもあるのですが、とはいえ、ついこないだ...