8月 左巻の朝顔 朝顔は、いけばなの出生と共に選ばれてきた花。いとも涼し気で清涼感ある佇まいは、朝に迎えるお客にもふさわしく、茶花として用いられることは、利休の逸話でも知られると... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.22
8月 夏の終いの凌霄花 魔のなかの睡魔はやさし青葉木菟凌霄花のほたほたほたりほたえ死のうぜんの曼陀羅覆へわが柩-文挾夫佐恵凌霄花のほたほたほたり。この「ほたえる」とは、「ふざける、じゃ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.24
8月 柘榴と良寛 掻きて食べ 摘み裂いて食べ 割りて食べさてその後は 口もはなたず良寛「爪で掻いて食べ、指先でつまんで裂いて食べ、手で割って食べ、その後は、口もあけずにモグモグと... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.25
8月 くすぐりの木 夏の始まりから秋の入り口まで咲き、その花期の長さから「百日紅」とも書くサルスベリ。枝先に、縮れたレースを集めたような小花が群がって咲きますが、この木の肌を指先で... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.26
8月 晩夏 晩夏木下夕爾停車場のプラットホームに南瓜の蔓が匍いのぼる閉された花の扉のすきまからてんとう虫が外を見ている軽便車が来た誰も乗らない誰も下りない柵のそばの黍の葉つ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.27
8月 忘れ扇と扇風機 忘れ物 扇一本と停車場 正岡子規 今朝ほどニュースを見ていたら、この夏、都内の電車内で見つかった忘れ物の数が、過去最大数になったとのこと。中でも最も多いのは「ワ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.28
8月 月下美人 木造の古風な洋館の広い応接間で、テエブルよ片寄せて、まんなかに円い台を出し、月下美人の鉢植えがのせてあった。植木鉢は夫人の膝より低かったが、月下美人は、やや見あ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.29
8月 野分のあした 昔は台風を「野分」と呼んだことは以前にも触れました。『源氏物語』の巻にも「野分」があり、『枕草子』には「野分のわきのまたの日こそ いみじうあはれにをかしけれ」と... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.30
8月 八月みそか 秋かぜにふさはしき名をまゐらせむそぞろ心の乱れ髪の君 与謝野鉄幹こちらはひとまず雨は上がり、遠くみやれば重たげな雲がたちこめており、夏とも秋ともいい得ぬ、ゆきあ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.08.31
8月 盆の花 日本に暮らす私たちにとって、盆と正月はおおきな季節行事であり、昔から大変に忙しかったり、嬉しいことが重なったときには「盆と正月が一緒に来た」などといいました... 更新日:2024.08.03 公開日:2024.08.03