ひとが笑っているのを眺めていると、なんだかこちらまで心がほぐれて和やかに、微笑ましい気持ちになります。ただ、笑いにも種類があり、ひとの失敗や欠点を滑稽にする笑い...

花を束ねることが苦でないように、言葉を記すことにも愉しみがあります。花を束ねるように言葉を記し、花の容姿にときめくように言葉の響きに心も鳴らす。そして花を友とす...

『春の東雲のふるえる薄明に、小鳥が木の間で、わけのありそうな調子でささやいている時、諸君は彼らがそのつれあいに花のことを語っているのだと感じたことはありませんか...

立春が過ぎたとはいえ、あいさつに春と使うのは、もう少しあと。浅春(せんしゅん)の候とは、二月のお終いから三月の初め頃に使う時候のあいさつです。秋は深まるといいま...

これだけ風土と季候と違う暮らしをしている日本の両端で、だぼだぼと降り継ぐ雪ばかりが同じなんて、なんだか奇妙で怖いくらい。あまりの寒さと暗さには、誰しも心の隅々ま...

なんでもやっている時は大変で、口で言うほど自信もない。けれど持ち前の我慢強さで、なんとか続けてこれた事もありました。器用ではないけど手は止めず、足は棒になっても...

いまやどこにいても、世界中の美しい瞬間を眼にでき、共鳴共有することができる時代。SNSの恩恵、嬉しいことですね。豊かな景色、歓びの躍動、ほとばしる愛着。それぞれ...

立春。今年も春が立ちました。「立つ」とは始まりを表しています。「一日(ついたち)」も始まりですものね。まだまだ色も香も淡い春ですが、黄昏方の空はうす紅く明るくな...

今日は節分。現代では二月立春前日をいいますが、本来は「季節を分ける」ことを意味しますので、立春だけでなく、立夏・立秋・立冬の前日も節分といいます。節分といえば鬼...

二月になりました。如月。寒さで着物を更に重ねて着る「着更着(きさらぎ)」が語源とされています。.歳末新年のざわつきが過ぎて、しばらくは閑散とした日が続きます...