5月 初夏 初夏中原中也扇子と香水――君、新聞紙を絹風呂敷には包みましたか夕の月が風に泳ぎますアメリカの国旗とソーダ水とが恋し始める頃ですね手元にある中原中也の詩歌集をみた... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.29
5月 チコリの花は涙色 涙はもっと大事にしたいもんだね。スナフキンチコリの花は涙色。チコリと言えば、サラダや料理の付け合わせとして知られますが、ヨーロッパでは、食用野菜だけでなく、ハー... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.30
5月 紅一点 万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)。中国の詩人、王安石(おうあんせき)の詩にある言葉で、一面の緑の草むらの中に、一輪の紅い花があることを現してい... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.17
5月 夜の花 烏瓜夜ごとの花に灯をかざし 星野立子晩秋の季節、枯れ色の中にぽっと燈を見つけたら、それは烏瓜の実であった。なんていう、秋にみつけた朱実の佇まいとも違う、この花の... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.19
5月 茨(いばら) 山田かまち「生きる」よりかまち、おまえは人に好かれるか好かれないかということで生きているのではなかったはずだ。おまえは、生きる。ただ自分の生き... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.09
5月 雑草雑感 雑草こそは賢けれ、野にも街にも人の踏む路を残して青むなり。雑草こそは正しけれ、如何なる窪も平かに固く埋めて青むなり。雑草こそは情あれ、獣のひづめ、鳥の脚、すべて... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.10
5月 君影草(すずらん) 五月は金の光と絹のようなそよ風とかぐわしいかおりとをもってやって来て白い花でしたしげにまねき幾百の青い菫の眼から会釈をし日光と朝露とを織りこんだ花模様のある緑色... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.02
5月 紫雲英(げんげ)『草枕』 この二日間で、夏目漱石の『草枕』を読み直しました。あらためて、春の最終に、この作品を読めたのは季節がよかった、と思いながらの読了です。https://amzn.... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.03
5月 卯の花(ウツギ) 卯の花の匂う垣根にほととぎす早も来鳴きてしのびねもらす 夏は来ぬさみだれのそそぐ山田に早乙女がもすそぬらしてたまなえ植うる 夏は来ぬ橘の 薫るのきばの窓近く 蛍... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.07
5月 梅の実 梅の実は、輪廓に黄いろを含み、はや蝕まれてゐる。絵本の赤と緑が、少年の顔に反射してゐる。蜻蛉が、ついと鋭い角度にひきかへして、行つてしまつた。 曇り空と、閉め忘... 更新日:2026.08.15 公開日:2024.05.20