12月 月夜の晩 最後の満月 「月夜の浜辺」中原中也月夜の晩に、ボタンが一つ波打際に、落ちていた。それを拾って、役立てようと僕は思ったわけでもないがなぜだかそれを捨てるに忍びず僕はそれを、袂... 更新日:2024.11.05 公開日:2023.12.27
12月 ピンから桐まで ひと月ひと月を季節の花で彩る花がるた。いわゆる「花札」のことですが、1月は松、2月は梅、3月は桜、と続き、9月は菊、10月もみじ、そして12月の花は桐です。桐は... 更新日:2024.11.05 公開日:2023.12.28
12月 かぞへ日となりし日ざしや青木の実 かぞへ日となりし日ざしや青木の実-久保田万太郎色なき冬の赤い実は縁起物。南天や千両など、この季節にみる赤い実はどれも豊かな福々しい輝きに充ちていて、お正月の飾り... 更新日:2024.11.05 公開日:2023.12.30
12月 水仙にたまる師走の埃かな 水仙にたまる師走の埃かな 几董年末も押し詰まってくると怱忙として日は暮れて、いつの日にか活けた花のことも、顧みることがなくなっていた。深々と清浄で気品ある水... 更新日:2024.11.05 公開日:2023.12.31
12月 既往は咎めず 一とせの暦を奥にまきよせて のこる日数のかずぞすくなき 藤原知家『三百六十首和歌』一年の暦を奥へと巻き寄せていくと、残りの日数がいよいよ少なくなってきたことを実... 更新日:2024.11.05 公開日:2023.12.29