5月
紫陽花(あじさい)花言葉「移り気」「辛抱強い愛」「和気あいあい」

咲き始めは淡く、時が経つごとに少しずつその色を変えていく紫陽花。
青や紫、ピンクに白など、光と雨の加減、
また見る角度や光の射し方によっても違って見える不思議、
それはまるで、多面的な人の心が映し出されているかのようです。
花言葉は「移り気」「辛抱強い愛」「和気あいあい」。
今年は開花が遅いなんて声も聞こえてきました。調べてみると
さほど暖冬は影響せず、開花前、数か月の温度によって
時期に変化が出るのだとか。
近年では雨量の少なさが花の生育にも影響しているようですが、
雨に濡れながらも凛と咲く紫陽花は、ほかにはない景色を広げますね。
まもなく迎える梅雨入り。
草木にとっては潤いの季節であり、農作物にとっても大切な雨の時季です。
洗い流すような雨、包みこむような湿度。
植物ばかりでなく私たちの心もまた、しっとりと落ち着いていくように感じられるのは、
この時季ならではの感覚、天からの贈り物かもしれませんね。
フェイスブックでは、今年も毎年恒例イベント「あじさい通りへいらっしゃい」を開催中。日本全国から、みなさんの身の回りで咲くあじさいの写真を、投稿していただくイベントです。
今日もいちりんあなたにどうぞ。





インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。