コデマリ 花言葉「優雅」「上品」「努力の成果」。

■ 小さな白い手毬 ― コデマリ
こでまりの咲く あの道を
歩いて 来たのですか
あなたの傘に
小さな 白い花びらが
付いています
― 星野富弘
丸く小さな白い花が房のように連なる姿が愛らしい「コデマリ」。その名のとおり「小さな手毬」を思わせる花のかたちは、春から初夏にかけて、風にそよぐたびふるふると揺れて優雅な魅力をふりまきます。
咲き進むごとに白さを増し、やがて枝いっぱいに小花がたわわに咲き誇る姿は、ひとつの風景を明るく染めあげます。道を歩いていて、ふと肩や傘に花びらが落ちているのに気づくとき、それはまるで花から声をかけられたかのよう。振り向き確かめたくなる、そんな存在感があります。
■ コデマリの花言葉
コデマリの花言葉は「優雅」「上品」「努力の成果」。
清らかで可憐な姿は、日常に寄り添いながらも、気品を感じさせます。そして「努力の成果」という花言葉には、小さな花々が集まって大きな房となり、ひとつの美しさを形づくる姿が映し出されています。
あたりまえのように咲いている白い小花の群れですが、その潔さと一途さに気づくと、見過ごしがちな日々の美しさまでも教えられるような気持ちになります。
■ さいごに
春から初夏にかけて、街角や庭を明るく彩るコデマリ。ふとした瞬間に目に映る白い花のかたまりは、季節のやさしいしらせであり、努力が花開く瞬間の象徴のようにも見えます。
今日もいちりんあなたにどうぞ
コデマリ 花言葉「優雅・上品・努力の成果」







インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。