5月
エーデルワイス 花言葉「大切な思い出」「勇気」「崇高な美しさ」

「エーデルワイスは、心の純粋さを忘れぬ者のために咲く」
── ヨハンナ・シュピリ
高山の岩場にそっと咲く、白く小さな花、エーデルワイス。
ドイツ語で「高貴な白」を意味するこの花は、アルプスを象徴する花として、長く人々に愛されてきました。
かつてヨーロッパでは、断崖に咲くこの花を摘んで恋人に贈ることが、最大の勇気と愛情の証とされていたとか。それは「恋人のために崖をよじ登って摘みに行く花」とも語られ、真心の象徴とされたそうです。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌「Edelweiss」でも、この花は平和と故郷への愛の象徴として登場します。「エーデルワイス 咲けよいつも 我が国に」の歌詞には、祖国を思う静かな祈りが込められています。
花言葉は「大切な思い出」「勇気」「純潔」。
ひかえめでありながら、気高さをたたえたこの花は、今なお人々の胸に深く残る存在です。





インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。