4月 「躑躅に思う」花屋の向こう側 春愁のかぎりを躑躅燃えにけり水原秋櫻子ほんとうに今年は季節がぱたぱたと進んでしまい、いま東京の景色には、躑躅(ツツジ)の花が満開です。夏を予感させる躑躅の花、う... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.17
4月 のびる 四月はのびる。日がのびる、草がのびる、背がのびる。冬のあいだに手入れが行き届かなかった花木も、いまが盛んにのびるとき。のびるといえば野蒜(のびる)。土手にいった... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.18
4月 穀雨 今日は二十四節気の第6節目「穀雨(こくう)」。穀物の成育に潤いをもたらす暖かな雨(穀雨)が降り始めるころとされ、種蒔きをするのにも最適な気候としています。この1... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.19
4月 虞美人草(ぐびじんそう) 逆に立てたのは二枚折の銀屏である。一面に冴返る月の色の方六尺のなかに、会釈もなく緑青を使って、柔婉かなる茎を乱るるばかりに描いた。不規則にぎざぎざを畳む鋸葉を描... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.21
4月 恐竜たちの花 人類が誕生するよりも1億年以上前から存在していたとされる、地球上最古の花木モクレン。恐竜が活躍していた時代の地層から、被子植物(花を咲かせる植物)の化石が出土し... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.22
4月 春夜 雑感 退屈な女より もっと哀れなのは かなしい女です。かなしい女より もっと哀れなのは 不幸な女です。不幸な女より もっと哀れなのは 病気の女です。病気の女より もっ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.23
4月 著莪(しゃが) 譲ることのみ多き日々著莪の花 塙 義子気づけば、著莪(シャガ)の咲く頃になっていました。毎年、近くの神社にある藤棚の紫が下がるころ、足元に著莪の群生がひろがるの... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.24
4月 一初(いちはつ)菖蒲(あやめ)杜若(かきつばた) そろそろこの花たちの声が、聞こえてくる陽気になりました。まずアヤメ科のなかでは、一番初めに咲くことから一初(イチハツ)ともよばれる鳶尾草(いちはつそう)。中国原... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.25
4月 ローランサン・グレー またしても春が過ぎ去る僕は思い出す甘やかだったことがらを去ってゆく季節よ さようなら同じほど甘やかにもう一度ふたりの上に来ておくれ「恋は死んだ 」ギヨーム・アポ... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.26
4月 沢瀉(おもだか) おもだかの花の白きを湯尻の田 山口青邨ゴールデンウィークに入りました。稲作がさかんな地域では、そろそろ早苗田の景色が見られる頃でしょうか。あの視界いっぱいに広が... 更新日:2024.11.05 公開日:2024.04.28