藤の花 花言葉「優しさ」「歓迎」「決して離れない」

Posted on 2025/04/30

春の終わりから初夏を思わせる風にそよぐ、藤の花。

長く垂れ下がる花房は、まるで薄紫のベールのように、

私たちの目と心をやさしく包んでくれます。

以前の五千円紙幣でも知られる明治時代の小説家、

樋口一葉が、こんな一首を詠んでいます。

「品高き ここちこそすれ 藤なみの なみにはあらぬ 花の色かな」

打ち寄せる波のように咲き連なる藤の花。

その色には特別な品格と気高さがあり、

しかし実際の波には決して見られない花色です。

-こんなふうに、私はこの一首を読み解きました。

藤の花言葉は、「優しさ」「歓迎」「決して離れない」。

華やかすぎず、控えめすぎず。そんな藤の佇まいと美しさに、

ゆっくりと心がほどけていくような気がします。

今日もいちりんあなたにどうぞ。