4月花言葉
五月一日、スズランの日に寄せて

新緑がますます色濃くなり、光がきらきらと揺れる季節。
はやいもので4月も最終日、初夏を感じる陽気です。
皆さま、GWはいかがお過ごしでしょうか。
小さな鈴のかたちをした花が、そっと春の風に揺れる頃。
白く澄んだ花のかたちを鈴に見立てたことに、
その名は由来するといわれるスズランの花。
ヨーロッパでは “Lily of the valley”(谷間の百合)、
フランスでは “Muguet”(ミュゲ)と呼ばれています。
谷あいにひっそりと咲く、小さな白い花。
その姿はまるで静かな光に抱かれるように、そっと微笑んでいるかのようです。
さて明日、5/1は、スズランの日。
小さなひと枝に、ささやかな願いを託し、大切な人へ手渡す日
ご存じですか。
フランスでは、五月一日に親しい人へスズランを贈る習わしがあり、
それは十六世紀、シャルル九世が、スズランの花束を贈られたことを、とても喜び、
それ以来、宮廷の女性たちにもこの花を贈ったことが始まりとされています。
それから幾世代もの春がめぐり、白い花に込める人々の幸せを願う気持ちは、
今も変わらず受け継がれています。
スズランの花言葉は、「再び幸せが訪れる」。
大きな葉に身を隠すように咲くその姿には、声高ではない、
けれど揺るぎない強さが、そっと息づいているようにも見えますね。
この花に出会うと、心にふっと嬉しさがこみ上げ、同時に、
幸福はすぐそばにあるのだということに気づかされます。
そして、そんな小さな幸せを伝え合えるのは、
こんなにもささやかな季節からの贈りものに、心をときめかせる時なのかもしれません。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
鈴蘭(スズラン)花言葉「再び幸せが訪れる」


