12月
冬至

本日12月22日は冬至(とうじ)です。昼間の長さが最も短い日とされています。昔は冬至の日は「死に一番近い日」と言われ、その厄を払うために体を温め、無病息災を祈ったといわれます。その名残の一つに、この日はゆず湯に入り、また南瓜と小豆をたいて風邪を予防するなどとされていますね。
また、自然界では、生え変わる角の準備に鹿の角が落ち始め、夏枯れの草や麦の芽が芽吹き出し始める頃とされます。 冬の柑橘に見る黄色に「元気でいなさい」と大地の声を聞いた気がしました。
寒い季節ながら大地や生命の息吹きは、今日も小さく強く胎動しているのですね。元気でいましょう。健康第一。
風日々に冬至となりし日の黄なり 臼田亞浪
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。