1月
年の花

1月が終わります。清らかな初々しい気持ちで迎えるはずの新年も、今年は様子が一変しました。多くの方が、不安と緊張の片付かない気持ちで、このひと月お過ごしだったことでしょう。改めて心からのお見舞いを申し上げます。
1年、12か月、52週、7日、24時間。
1本の木には12本の枝があり、52輪の花が咲き、それぞれの花に7個の花びらがあり、花びらには24本の筋がついている。
一年を花に見立てたハンガリーのなぞなぞです。
日本でも、新年のことを「年の花」といいます。新しく迎えた一年を言祝いで、また春を迎える人々の期待をこめて、花に見立てて言ったのでしょう。
2月の声が聞こえると同じくして、少しずつですが日脚が伸びているのを感じています。ながい暗い冬の中に探した梢の兆し。過ぎたこと、これからのことに、思いを巡らす冬の空。もうすぐ春。
ふたたび幸せな日々が戻りますように。今日もいちりんあなたにどうぞ。
マンサク 花言葉「幸福の再来」

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。