12月
大雪

雪は天からの手紙である 寺田寅彦
二十四節気の大雪をむかえました。11月22日の小雪は「冷えてきたことで雨も雪になるころです」という知らせ、大雪は「雪もいよいよ降り重なる寒さです」という便りです。
本来なら暗い雲に覆われて、うちにも外にも重い静かさが満ちてくる、という節なのかもしれませんが、今日も東京の空には暗い雲はなく、心地よい静けさが広がっています。
そうはいえ、暦の上では冬も半ばになりました。これからはいよいよ雪への思いを深める季節です。雪国の皆さんの苦労を思う一方で、冬の空から舞い降りる訪問者に、明るい期待を抱いて待ちたくなるのも、冬の情緒と思います。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ウスユキソウ 花言葉「大切な思い出」

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。