トケイソウ 花言葉「聖なる愛・信仰」

更新日:2025.10.02 公開日:2013.06.26
トケイソウ 花言葉「聖なる愛・信仰」

トケイソウ(Passion flower)は、その名のとおり「キリストの受難(Passion of Christ)」を象徴する花として、17世紀にヨーロッパへ伝わったといわれます。ひとつの花の中に、十字架の物語を思わせる象徴が隠されています。

  • 葉は槍を象徴し、五つの葯はキリストの五つの傷を示す。
  • 巻きひげは鞭を、子房の柱は十字架を、雄しべは木づちを表す。
  • 三本の花柱は、キリストの手足を打ち付けた三本の釘の象徴。
  • 花の中心にある肉質の線条は茨の冠、そして光背のように広がる萼は栄光を象徴。

その花色は純潔を表す白と、天を思わせる青。花はわずか三日間しか咲きません。その短い生を聖職の務めになぞらえ、儚くも深い意味を託された花なのです。


この象徴性は、キリスト教の「愛と信仰」と深く結びついています。聖書にはこんな一節があります。

「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、
私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされた。
ここに愛があるのです。」

パッションフラワーは、この無償の愛を象徴する花として、人々の心に受け入れられてきました。


トケイソウの花言葉は「聖なる愛」「信仰」。その姿と象徴から生まれた意味です。見る人によっては厳粛に、またある人にとっては深い癒しとして映るかもしれません。

花が語る物語を知ると、ただ美しいだけでなく、心に祈りや静けさをもたらす存在として感じられるでしょう。


わずか三日間の命を燃やし、愛と信仰を映すように咲くトケイソウ。花が教えてくれるのは、「愛されている」という事実と、その愛を信じる力なのかもしれません。

今日もいちりんあなたにどうぞ
トケイソウ(パッションフラワー) 花言葉「聖なる愛・信仰」

トケイソウ 花言葉「聖なる愛・信仰」