12月
ナス 花言葉「慎ましい幸せ」

道すがら見やると、茄子の花が咲いていました。その向こうには濃紺の艶やかな実もみつ四つ。本来なら七、八月に実をつけながら次々と花が咲く夏野菜です。
こんな季節にどうしちゃったのかしらと思わずじいっと見入りました。すると地味な花ですが、よく見れば星のように凛としていて可愛い。親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない茄子の花は千に一つも無駄がなく実をつけるといわれます。そこから生まれたのがこの諺です。ちなみに「仇花(あだはな)」とは咲いても実を結ばぬ花のこと。さてこの花も、美味しいなすびになるのかな。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ナス 花言葉「慎ましい幸せ」
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。