5月
芍薬(しゃくやく)

仏蘭西の紅き芍薬それなども
喜びとして我の目に見ゆ
与謝野 晶子
芍薬の花が真っ盛り。花色は淡紅、白、濃紅、深紅、絞りなどあり、それはまるで冬の椿の艶を引き継ぐかのように、初夏の日差しを浴びて咲き誇ります。
この花を見て「夜」を連想することは少ないようにも思いますが、古代ギリシャ人は、芍薬の花を「月の光から生まれた花」と信じたそうです。この華やかさから夜に輝く月を想起した花とは、何色だったんでしょうね。
また芍薬には、「月が欠けるときにシャクヤクの種子を集めて子供たちの首にかければ、魔法の力を持つ妖精や魔女から身を守ってくれる」といった伝説も残されています。
「立てば芍薬 座れば牡丹」とたとえるように、その美しさから「顔佳草(かおよぐさ)」とも「5月のバラ」とも称される芍薬の花。花言葉は「恥じらい」「謙虚」「優美」
今日もいちりん あなたにどうぞ。
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。