人の役に立てることこそ社会に出ることの喜び

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「ここに、花が大好きでしょうがない花屋と、設けてやろうと思っている花屋がいるとしよう。
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花屋で金儲けをしようという人は、一本当たりの原価とか、客単価とか、経費とかばかりを考える。
花が好きな店の主人は、自分の大好きな花で、お客さんをどのように喜ばせようかと考えている。
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余分にサービスしようとか、きれいにラッピングしてあげようとか、お客が喜ぶサービスを無限に思いつく。お客にいかにたくさん与えられるかを考える。
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そんな花好きの人間は、トイレに行っても、お風呂に入っても、花とお客さんのことで頭がいっぱいだ。 一方、利益ばかり考えている花屋は、その逆をやる。
一本サービスするなんて、とんでもない。ラッピングするときは有料にして利益を出そう。もっとたくさん客に花を買わせてやろうと、客から奪うことばかり考える。どちらの花屋で花を買いたいかね?」
「それは、お客さんを喜ばせようとする花屋でしょうね」
「そうだね! 人は、自分の好きなことをしている人間を応援したくなるものだよ。客は、花を愛する花屋で花を買うと、幸せな気持ちになる。
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君が店に顔を出すと、その花屋は世界一幸せな人のようにうれしい顔で迎えてくれる。その喜んだ顔を見たいがために花を買いに来る人もいるだろう。
だから、幸せになり、成功したければ、好きなことを仕事にして自分らしい人生を送ると決めることだ」
本田健. 『 ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』 大和書房
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長い引用、紹介になってしまいました。これはこの本の中にある17の秘訣のうち、はじめの第1の秘訣にあるエピソードです。
先日再びこの一節に触れたとき「人の役に立てることこそ社会に出ることの喜びだよ」と、大学生の娘に伝えたことばが、そのまま自分に返ってきた思いがしました。
そうあれは他でもない、私自身のための言葉だったのですね。
約20年も前に出たベストセラー本ですが、これを読むたびに、心から好きなことを仕事にできたことを喜びたいと思います。
今日の花はクレマチス 花言葉は「旅人の喜び」
よい週末をお過ごしください。今日もいちりんあなたにどうぞ。
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