6月
ネジリバナ 花言葉「思慕」

名前を知らない花が咲いていたとする。
一、きれいだなと思う人。
二、きれいだなと思い、何の花だろうと思う人。
三、きれいだなと思い、何の花だろうとすぐ調べる人。
三の人は絶対にぼけません。ぼけるのは「花に気がつかない」人です。
永さんがお元気だった頃、永さんのラジオ番組を聴きながら
仕事をするのが週末の楽しみでした。
懐かしく思い出しながら今の時代、あんなふうに
ユーモアを交えながら大事なことは大事、いけないことはいけないと、
単刀直入にいってくれる大人が、少なくなったように感じます。
同時に、発することばに花や植物を交えて、真摯に伝えてくれる優しさも、
見受けられなくなったように思うのですが、どうでしょうか。
こんな言葉を届けられる人になりたい。そう思いました。そして、
人間の内に宿る心、織りなす情緒を養うのは、こんな道端に咲く
名も知らない花だったりするのだろう。そんなことを思いました。
ネジリバナの花言葉は「思慕」
今日もいちりんあなたにどうぞ。

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。