3月
桃の節句(ひな祭り)
3月3日はひな祭り
桃の節句と呼ばれるこの日は
五節句のひとつで
「上巳(じょうし)」といいます。
古来、中国では川で身を清めて
不浄を流し取るという習慣があり
それが平安時代以降
ひと形(形代)に穢れを移して託して川に流す
「流し雛」の風習へと変わったといいます。
お雛様を飾るという現在の風習も
その流れの変化にあるものだそうですね。
ひな祭りに見られる
「ピンク・緑・白」の3色
これは四季を表していて
四季を通じて娘が幸せでありますように
という願いが込められています。
たとえば「ひし餅」にもこの3色が使われていますね。

このひし餅のピンクは桃の花、
緑は草が萌える大地
白は雪の純白を現してるんですって。
春も近づく雪解けの頃
いよいよ雪の下には緑の草が息吹き
雪の残る大地には
春の光を受けて桃の花が咲く。
このように、ひし餅には
春の訪れを喜ぶ気持ちがこめられてるんですね。
色彩は自然の微笑み
と言った人がいましたが
春の色は、見ているだけで微笑みがうかびます。
皆さまのお子様、お孫さんにとっても
良い一日になりますように。






インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。