10月
花眼(かげん)

50を過ぎるとにわかに聞こえてくる「みえない」話。自分の身にも、こんな現象が感じられるようになるとは想像もしなかったですが、こういうことなんですね。笑
「花眼」という言葉を知りました。中国で「老眼」のことを言うそうで、つまりその年頃とは「花の美しさや優しさが分かる年齢」という意味のようです。
この場合の「花」とは、「本当に大切なこと」を象徴してるのでしょう。「大切なことは目には見えないんだよ」なんて台詞もありましたね。
さて私。そろそろ、心で見れるようになったのかしら。まだまだかしら。確実に、年は重ねているけれど。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ブルースター 花言葉「信じあう心」
ぼくの秘密をいうよ。
すごくかんたんなことだ。
心で見なければ、よく見えないっていうこと。
大切なことって目には見えない。
サン=テグジュペリ『星の王子さま』管啓次郎 訳

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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。
「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
https://www.hanaimo.com/
インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。