デュランタ 花言葉「あなたを見守る」

庭に花や木を植えることは、
明日を信じること。
オードリー・ヘプバーン
To plant a garden is to believe in tomorrow.
Audrey Hepburn
10月は結実。一年これまでじっくり時間をかけそだててきた実をとり、種を手にとり確かめる、10月は手ごたえの月です。
花木ばかりでなく、人もそう。
長らくかけてきた時間を振り返り、手ごたえを求めると、ときに完全・完璧への追求がゆきすぎることもあります。けれど突きつめたところで、ぴたんと一致することもそうないもの。ならばはじめから半仕上げを待つ、という気長です。するとやっとなった実の、歪だったり小さかったりさえ成長と思えて、手ごたえを感じられて、ちょうどいい。
次はもう少し大きな実がなるかもしれないと、仕上がりの具合が残した歪に、余白のようなもの、呑気な期待を感じる自分。一方で、不出来の物足りなさに、いっそうの達成を求める人もいます。
半仕上げが手ごたえにつながるとは不思議な聞こえですが、完全ではないがゆえに残された歪・余白は、それを見る人(己)に、これまでにはない価値感や、好奇心を与えてくれます。
そう眺めていると、実は人は誰しも(私がそうであるように)努力を忘れたわけじゃない、ことにも気づきます。誰よりも、当人が手ごたえを感じずにいるだけで。でもそのヘタは克服すればいいのです。花の水やりが上手になるように。
小さな手ごたえでも結んだ実を手にするのが10月。甘くてもすっぱくても、この結実は今年のもの。うれしいのは、実は落ちても木は枯れないこと。種をまけばまた花が咲くこと。
今日もいちりんあなたにどうぞ。
デュランタ 花言葉「あなたを見守る」

この記事の執筆者
フラワーギフト専門店 花以想 店主 鈴木咲子
フラワーギフト専門店 花以想 店主 2002年 通販サイトHanaimo開業。
趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。ベストエッセイ2025『花壇の思い出』掲載