1月
鏡開き

鏡ひらき力まかせの雑煮かな 咲於
1月は数日ごとに行事があるので、書く事には事欠かないのですが、実際に行いにしたかというと、年々おろそかになっていると書くたびに実感。
1月11日は鏡開きです。 その年一年の円満無事を願い、正月に飾った鏡餅を下げて割り、あられや雑煮にしていただく行事です。「鏡割り」ともいいますが、「割る」は忌み言葉でもあるから、個人的には「開く」といったほうが正月には合ってるなと思います。
鏡開きは金づちや木づちで割ります。刃物を使わぬ説にはいくつかありますが、餅の中には神様が宿っている、といわれるとなるほど、大切に頂く気持ちにもなれますね。
かちこちになった小さな餅が「割らんのか」とこっちを見ています。もれなく今日は雑煮かな。今日もいちりんあなたにどうぞ。
サザンカ 花言葉「ひたむき」

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。