12月
くるみ割り人形

あなたが醜いからって私は蔑んだりしないわ
『くるみ割り人形とねずみの王様』
『白鳥の湖』『眠れる森の美女』にならぶ三大バレエ組曲のひとつ『くるみ割り人形』。軽やかに弾むリズムではじまる序曲は、いかにも童話を原作とした楽曲らしく、クリスマスを待ちのぞむ子供たちの、たかなる想いが表れています。
世界中で愛されたクリスマスバレエの傑作、ファンタジーとロマンティックを行き来しながら描かれたこの作品の奏は、いまこの季節に触れるほど懐かしく暖かく、やさしい気持ちになれる、まさにクリスマスの魔法そのものです。
舞台監督による美術や衣装、演出の違いを見比べるのも、バレエ鑑賞の楽しみの一つ。クラシック作品の魅力とも醍醐味ともいえるでしょう。冬になるとあの夢心地が思い出されて、また観たいなあと思います。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ラナンキュラス 花言葉「晴れやかな魅力」

インテリア系専門学校に進学後、進路転向し花の世界に。ドイツ人マイスターフローリストに師事。2000年に渡独、アルザス地区の生花店に勤務し帰国後、2002年 フラワーギフト通販サイトHanaimo開業。趣味は読書、文学に登場する植物を見つけること。高じて『花以想の記』を執筆中。2024年 5月号『群像』(講談社)に随筆掲載。一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格。